自宅にウェザーステーションを設置して気象観測データをインターネット配信してみた(その1)

英国気象庁(The Met Office)が提供するクラウド型プラットフォーム「天気観測ウェブサイト(以下WOW: Weather Observation Website)」は、全世界の個人が観測した気象データを蓄積して配信し、廉価な気象観測網を構築しようとしています。

ニュージーランドでは、このプラットフォームを利用して、NZ気象庁(Met Service)NZ国土交通省(NZ Transport Agency)、地方自治体が観測したデータと共に、個人が観測したデータをNZ気象庁のウェブサイト上にリアルタイムで表示閲覧することが可能です。

そこで、市販のウェザーステーションを自宅に設置して、ここから取得した気象観測データをインターネット経由でWOWサイトに送り、WOWとNZ気象庁のウェブサイトにリアルタイム表示させてみました。2018年3月現在で、WOWサイトに日本国内から送られている気象観測データは無いので、日本人で他に試した人はいないと思います。そこで、防備録として手順を書き出しておきます。

日本の気象業務法では、気象予報士が気象庁検定済の観測機器を使って集めた気象観測データを使って気象予報を行うことになっています。また、放送法では、放送で扱う気象観測データは気象庁検定済の観測機器を使ったものでないといけません。しかし、インターネット上(放送では無くて通信)で気象観測データを公表するだけ(気象予報をしない)ならば、気象業務法にも放送法にも抵触しないと思います。

ウェザーステーションからWOWサイトに気象観測データを送る方法は二通りあります。
1) インターネットに常時接続したPCを常に動かし続けて(自宅サーバにする)、このPCにインストールしたソフトウェア経由でデータを送る。
2) 専用ワイヤレスルーターに専用ソフトを上書き保存し、このルーターと自宅の無線LAN経由でインターネットにデータを送る。

今回はPCを常に動かしておく必要の無い後者を選びました。「自宅のウェザーステーション→専用ワイヤレスルーター(専用ソフトウェアをインストール)→自宅無線LAN→自宅無線LANルーター→インターネット→WOWサイト→NZ気象庁のサイト」という流れです。新しく購入するものは、ウェザーステーション、ワイヤレスルーター、ワイヤレスルーターにインストールする専用有料ソフトウェアの三つです。この専用有料ソフトウェア「Meteo Bridge」のホームページには、どのウェザーステーションとワイヤレスルーターが対応しているのか書いてあるので、それを参考にして、ウェザーステーションとワイヤレスルーターを選びました。

画像はMeteo Bridgeサイトからのリンク

WOWサイトはいろいろなウェザーステーション、例えば、日本で手軽に入手できるNetatmo(ネタトモ)社のウェザーステーションにも対応しているようです。Netatmoも魅力的だったのですが、値段と設置場所の制約で、アメリカのOregon Scientific社のWMR-89という雨量計・風向風速計・湿度計・温度計などがセットになった廉価版のウェザーステーションをNZ国内の代理店からNZ$299で購入しました。専用ワイヤレスルーター用ソフトウェア「Meteo Bridge」が2018年1月から対応するようになったのも大きな理由のひとつです。

専用ワイヤレスルーターはTP-LINK社のTL-MR3020 ver.1.9です。NZ$44.99で購入しました。アジアではver.3.xが出回っているようですが、無線周波数の関係からMeteo Bridgeは対応していないようです(2018年3月現在、対応できるようです)。

次に続く。

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